*私が入院したのはコロナ前です。
(入院3日目)
また浣腸
朝1番でまた浣腸です。
廊下にある多目的トイレも使っていいよと言われたので今回はそちらのトイレに行きました。
やっぱり部屋のトイレは同室者も使うし気になります。
もうでてくるのは水です。
肛門が痛い。
私は朝も昼も食事はできません。
朝食の時間になるとお食事のかおりがカーテン越しにしてきます。
ご飯、いいなー。
点滴挿入
手術のための点滴挿入です。
手術の時には通常よりも太い針を入れなければなりません。
あんな太い針、血管見えにくいのに大丈夫かな。
点滴を入れに来たのはまた若い男性でおそらく医者だと思われます。
昨日の出来事が脳裏によぎります。
心配をよそにすっと点滴を入れてくれました。
よかった、すぐ終わった。
刺した場所も前腕の真ん中くらいで邪魔にならないところだし、いいところに入れてくれた。
これは完璧! 大丈夫だろう。
落ち着かない
手術は午後2時からの予定にはなっていますが、前の手術の進み具合で前後することがあります。
いつ呼ばれるかわからず落ち着きません。
2時少し前に父が到着しました。
ナースの声掛けで呼ばれる前に手術着に着替えておきます。
手術着のなかは自前のパンツのみです。
弾性ストッキングも履きました。
準備万端の状態で待ちました。
お向かいのおばあさんが「がんばってね」とエールを送ってくれました。
財布や携帯電話は床頭台の引き出しの中にある簡易金庫に入れて、プラスチック製のカードキーは父に預けておきました。
手術室の中
ほぼ時間通りに呼ばれ、点滴台を転がしながらナースと父と歩いて手術室まで行きました。
手術室入口で父とは別れ、前室で病棟ナースから手術室ナースにバトンタッチします。名前と誕生日を確認されました。
手術をする個室がずらっと奥まで並んでいます。
廊下にはぽつぽつと何かの機械も置いてありました。
手術室の中まで入ることなんてないので物珍しくキョロキョロしてしまいました。
まな板の上のコイのようだ
私の手術が行われる部屋に到着し自分でせまい手術台にあがりました。
周りではスタッフがいろいろと何かをしています。
ここで眼鏡をスタッフに預けたのでもう何も見えなくなりました。
誰が誰だかわからないしどんな表情かも見えません。
背中に硬膜外麻酔をするためのカテーテルを挿入するため狭い台の上で横向きになるように指示されました。
この処置が痛かったという感想を読みましたが私は全然痛くなかったです。
局所麻酔を打つ時のちくっとした感じ以降は背中をぐぐっと押されるような感覚のみで痛みはありせんでした。
先生がうまかったのかな。
それもあっという間に終わり再び仰向けになるように指示されました。
そして「点滴から薬をいれますね。すぐ眠くなりますよ」と声をかけられ点滴から薬を注入されます。
あっという間もなくすぐに意識を手放しました。
スイッチオフという感じで一瞬で目の前が暗転しました。
待っている家族
手術室の入口で別れた父は待合室です。
ずっと待合室にいないといけないわけではなく呼び出し用のベルを渡されて院内であれば行動は自由だったそうです。
何かあったとき、または手術終了のときにお知らせがあるので待合室に戻ればよいというシステムだったようです。
手術終了後
手術終了後、主治医からトラブルなく予定通り終了したということを説明されたそうです。
そのときに医師から「取り出した腫瘍を見ますか?」と聞かれたそうです。
父は「そんな気持ちの悪いもの見たいと思うわけないから断ったよ。そんなこと聞くなよなー」とのちに笑いながら私に話しました。
その考えを否定するわけではありません。
見たくなければ見なくていいと思います。
しかし、私の一部だったものを「そんな気持ちの悪いもの」と表現されカチンときました。
この人はいちいち私の気にさわる表現をします。
私だって「お母さんじゃなくてお父さんがいなくなればよかったのに、この役立たず。」って心の中で思っても口には出さないのに。